+ 日本@ 旅の動機 (2008.05.11)
 か、書いちゃった。まだ出発まで2ヶ月もあるのに日記書いちゃったよー。

 てことで、記念すべき1話目の日記は、早くも日記ではないけど、僕が世界一周しようと考えた動機について
書きます。興味ない人は飛ばしてください。


 動機は大きく分けて3つある。

 1つ目。

 学生時代からバックパック旅行にはまり、その過程で長期旅行者の存在を知り、「世界旅行」という言葉が
身近に感じられていったことは、past travelの章を見ていただければ分かると思う。そして僕は就職活動の時
から、漠然とではあるが「何年かで会社を辞めて旅に出よう」という前提のもとに活動を行っていた。

 就職が決まり、3ヶ月のユーラシア(えせ)横断旅行を終えると、その漠然とした思いは確信に変わった。
もっと世界中に見てみたい場所がある。感じてみたい風習がある。触れてみたい文化がある。
 そして何より、旅を続けること自体が楽しくて仕方が無い。経験者にしか分からないと思うが、異国の地で
自ら主体的に動いて何かをやるということは、たとえ小さなことでも大きな達成感を感じる。自分だけのとっ
ておきの秘境を見つけたとき、欲しいものを何日も交渉して格安で買えたとき、おいしい食堂を発見したとき、
参加者を集めてツアーを開催したとき、ボッタクリを回避したとき、新たな交通手段を見つけたとき、気の合う
仲間に会えたとき・・・。
 大げさにいえば先に進むこと自体が冒険のような、控えめにいえばリアルなドラクエのような、そういう経験
が本当に中毒症状を起こさせてしまうわけです。

 また、主体的に動かなくても普通に生活しているだけで何かが起きるという面白さもある。特に発展途上国
では、いろいろな形で現地人に話しかけられる。ただの好奇心だったり、物売りだったり、サギだったりする
のだが、これが僕には面白くて仕方が無い。中にはうっとーしいという日本人もいるが、これをうっとーしいと
思い始めたらその人は旅に飽きていると思う。確かに10秒に1回声をかけられたり20人が一斉に寄ってきた
りする「イ」から始まり「ド」で終わるどこかの国のとある町なんかではさすがにうっとーしいし、声をかけてきた
人が強盗に早変わりされたらたまらんが、そういう例外を除けば、基本的に一人旅は会話に飢えていくもの
だし、日本ではまず考えられないそういう状況に旅情を掻き立てられ、また現地人にイジられたいがために
旅に出たくなったのである。どM。

 2つ目。

 特に発展途上国を旅していると、日本はなんて経済的に豊かな国なんやろ、と思うことが多々ある。
日本人は働きすぎとよく言われるが、それは自ら忙しいことを選択しているからであって、物質的に多くを
望まなければそこまで働く必要は無いはずと思う。それに比べて途上国の人々は、食べるために働くという
選択肢以外はない人が多い。子どもの頃から一生懸命働いて、それでも明日食べるものすら危ういという
人も多いだろう。道端の物乞いや死体を見ることも少なくなかった。
 僕はこの状況を目の当たりにして、例えば寄付したりボランティアしたり、国際機関で働いたりという考え
よりも、まずは、自分が経済的に豊かな国・豊かな家庭に生まれたことや、経済基盤のある国に作り上げた
人々に深く感謝し、自分の人生を精一杯生きる義務があると考えた。自分のやりたいことをできる環境に
生まれる人なんてこの世界のごくわずかだろう、そう考えるとやりたいと思ったことはやってやってやり尽くさ
なければ、死ぬに死ねない。
 こうして僕はますますやりたいこと=旅、をすることを強く決意したわけである。

 余談ですが、「人生面白くないわー」とばかり言う人、会社の不満ばかり言って仕事する人、中には自殺
する人・・・こういう人たちにこそ、一度長期の旅をしてほしい。きっともっと自分の立場に感謝し、生を見つめ
なおすきっかけになると思う。そういうことがひいては環境保護や世界平和につながるんじゃないかな。

 3つ目。

 社会人になってから、いろいろな人と出会った。旅や音楽や生き方について学び、共感し、共有しあえる友達。
照れくさいので誰とは言わんけど、そんな彼らと話すうちに、漠然としていた旅のプランがどんどん明確化して
いった。何を求めてどこへ行きたいのか、刺激的な出会いがある度にパズルのピースを埋めてくように決まって
いくのが実感できた。
 出会いは必然である。おそらく類は友を呼ぶように、周りに同じような趣向の仲間が集まってきてより一層
旅の意欲を掻き立てられた。実際、会社での出会いよりも社外、特に旅先での出会いには特に強烈なインパクト
のあるものが多かった(もちろん会社でも面白い人はたくさんいたが)。
 こうしたこれまでの数々の出会いと、また先に待っているであろう出会いが、僕の決意を後押ししている。


 ということで、なんかやたらと真面目な文章になってしまいました。今後はもっとおもしろおかしく綴っていき
たいと思っておりますが、根が真面目なもんで難しいかもしれません、でも本当はおもろい文章書きたいんです。

 次回は、旅の準備についてでも書く予定です。乞うご期待。


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