+ 中国B 間違った大都会・北京 (2008.07.15)
 天津から北京への電車は驚くべきものだった。外見も中身も日本の新幹線そっくり。全席指定席、北京まで
ノンストップで1時間、遅れなし、最高時速は約170km。これで約700円なので、中国の物価から考えると高い
が、質が伴うので許せる気がする。

 これだけの電車を備えているのだから、少なくとも大都市はもはや日本にも劣らない発展ぶりなのでは?と
思ったそこのアナタ。なーんか間違ってるんですよ、発展の仕方というか、順番というか。これは日本人的発想
なので、中国人には中国人の考え方があるんでしょうけど、僕はかなり違和感を感じました。

 例えば上の北京までの切符を買ったとき。確かに電車自体はすごいが、切符売り場は自動改札などなく、6つ
ほどの切符売り場は長蛇の列。クーラーもないし、みんな汗だらだらでくっさいくっさい。日本のように10分前に
駅について切符買って乗車なんて不可能、最低1時間前には到着しないと目当ての電車には乗れません。
 駅構内に杯ってもどこにいったらいいかさっぱり分からん。電車に遅れるんじゃないかとアセった。

 北京では、地下鉄があってとても便利である。切符は一枚ずつがまるでICOCAかSUICAのように立派で、使い
捨てとは思えないくらいやし、車両内外に電光掲示板があり、絶対に迷うことがない。
 ところがバスに目を向けると、確かにバス自体はとても立派なのだが、未だに車内にチケット販売係がいて
現金を手渡しする方式やし、中国人は順番など守らないし、入れるだけ入れって感じで押しまくるし(これは
日本の電車も一緒か)、ドア開いてても出発するし。

 中国人はとてもオシャレに気を使っているようで、髪を金や茶色に染めたり露出の激しい服を着た女の子をよく
目にした。昔雲南省を旅行したときには見られなかったモダンなチャイニーズギャル達である。
 だが、その割には眉毛生やしっぱなしだったり、靴下がアニメのキャラクターだったりする。これも日本的に
見るとオシャレに気を使う順番が逆のような気がする。

 表通りは完璧に舗装された道路だが、1本路地に入ると道はガタガタ、2本入るともはや舗装されてなかったり
する。でも、路地に入ったほうがほっとした気分になるけど。


 そんな感じで、北京では天安門広場だけ見てあとは適当に町をプラプラしていた。それだけでも面白い発見が
たくさんあったが、この間違った発展を続ける大都会はあまり居心地がいいとは言いがたい。最近発展している
若者向けエリアとかもあるみたいだが、なんせ広すぎて歩く気を失ってしまった。

 早いとこモンゴルに向けて出発しよう。


     ↑大都会・北京の表通り。


     ↑でも1本路地に入るとまだまだカオスな感じ。



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