+ 中国A 旅の感覚を思い出せ (2008.07.14)
 7月13日午後2時30分、天津港に到着した。到着したはいいが、船から一人ずつしか降りれないようになって
いるため、出口が糞づまり状態に。

 さぁこれが中国人の底力、秩序というものがありません!
 最初は1列だったのがいつの間にか4列に膨れ上がり、出口に群がる。多分この先中国がどんなに発展して
も、乗客が中国人である限りこの光景は変わらんのやろうな。

 ようやくイミグレーションに着き、緊張の入国手続き。係員の女性はパスポートを見るなり一言、

 係員:「中国に友達はいますか?」

 僕:「いえ、いませんけど。」

 係員:「そうですか。ちょっと向こうでお待ちください。」

 なぜ?友達がいないと入国できないなんてことは僕の予備知識には無いんですけど?
 周りには同じくお預けを食らった西洋人たちが何人かいる。聞くところではみんな良く分からないけど待たさ
れてるらしい。

 しばらくして別の係員がやってきて、僕のパスポートを見ながら質問してくる。

 係員:「ハロー。パキスタンに行ったことがあるの?」

 僕:「はい、ありますけど。」

 係員:「パキスタンに友達はいるの?」

 僕:「いえ、いません。」

 係員:「ふーん。ネパールにも行ったんだね?友達はいるの?」

 僕:いえ、いませんけど。」

 係員:「ふーん。まいっか、いいよ通って。」

 ・・・結局通れたけど、「友達がいるの?」という質問は
結局意味があったんだろうか?


 天津市内に泊まるという日本人のタケルさんとバングラデシュ人のティー、アメリカ人のニッキーとともに
タクシーで市内へ。
 天津の印象は、とにかく建設中。どこを見ても建設中。そして、排気ガスまみれ。しかも同じ形のマンション
を並列して何個も建設しているようだ。いかにも作られた都市という感じがして、いまいち魅力は感じられない。

 ホステルに着いたらもう夕方。今から北京に行こうとしても中国のことだ、そう簡単に電車には乗れんやろう
し、夜遅く着いてホテル探しするのもしんどい。ということで、とりあえず天津で一泊することに。

 夕飯を食べれる場所を探しに出るが、とにかく周りには何も無い。あっても建設中である。結局20分ほど
歩いて、なんだか中心部っぽいところで夕飯を食す。記念すべき初飯は、ナスの炒め物と豆腐野菜炒めと、
バドワイザー

 ・・・だって店員にビールのおすすめは?って聞いたら「コレ」って言われたけど漢字で書いてあったから何か
分からんかったんですもの。10元もするしおかしーなぁと思ったけどさ、しょっぱなからバドワイザーとはなんと
も旅情を掻き立てられないメニューです。
 食事はほどほどに美味しかったけど、以前雲南省に行った時ほどの感動はない。やっぱり南の方のがおい
しいってのは本当なんでしょうか。

 港からタクシーに乗った時も夕飯を食べた時もそうだが、我ながら自己主張ができなさすぎて情けない。
ティーやニッキーやタケルさんがしっかりしているからというのもあるが、全て彼ら任せで何もしていない自分
がいる。
 自分が中国語できないから、英語もみんなより劣るから、といっても言い訳ばかり。このままではとても一人
旅なんてできん。「一人で世界一周してきましたよー」とかいっときながら、ただ他人の旅に便乗してただけ
になっちゃうわ。


 学生時代のほうがまだしっかりしとったぞ、旅していた頃の感覚を思い出せ、俺!



           ↑天津港。すでに後ろに建設中の建物が。



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